株式会社エラン|CSセット(入院セット)【東証プライム市場上場】

メニュー

令和6年能登半島地震により被害を受けられた皆さまへ

【魚津緑ヶ丘病院】エランのオリジナル患者衣

【魚津緑ヶ丘病院】エランのオリジナル患者衣

富山県にある魚津緑ヶ丘病院の副院長・看護部長 荒井順子さん、看護師長 中村 聡さん、看護副師長 岩城 豊さんにお話を伺いました。

▼CSセット/lifte(リフテ)を導入する前、衣類に関してどんなことにお困りでしたでしょうか?

荒井 順子看護部長(以下:荒)病衣が無かったので、患者さまは私服で過ごしていました。ご家族に衣類を持ってきてもらっていましたが、十分な量ではなかったので病衣から検討を始めました。そのためCSセットの導入も衣類が必須条件でした。

中村 聡師長(以下:中)精神科という特性上、ご家族が自由に会える状況ではありません。自分自身で衣類の管理が難しい方も増えてきていたので、衛生面でも看護への影響は大きかったと思います。

▼以前の日用品の運用についてお聞かせください。
荒:患者さま一人一人から欲しいものを職員が毎週ヒアリングしていました。自分で上手く伝えられる方もいれば、そうでない方もいます。発注のとりまとめは医事課が行っていましたが、項目も多く140床分となるとかなりの労力でした。
岩城 豊副師長(以下:岩)予定が合わない方がいれば日を改めて確認せねばならず、対応には時間がかかることも多々ありました。

▼CSセットを知ったきっかけとお選びいただいた理由についてお聞かせ下さい。
荒:私の家族が他の病院に入院した時、その病院でCSセットが導入されていた事がきっかけでした。家族が月に一度程の入院をしばらく続けていたのですが、バスタオル等をお風呂の度に洗濯して持っていく、日用品を入院の度に準備するといった必要が無くなり、非常に助かりました。当院での導入において、決め手となったのは看護助手さんたちの業務改革です。ほとんどの患者さまが1日中私服で過ごしておりパジャマに着替えるといったことも無いので、常に清潔なものを着させてあげたいのですが、私物だと制限や多くの手間がありました。
中:私服は業者に洗濯を依頼していました。戻ってきた洗濯ものは個人分けではなく、色物・タオル類・下着類と塊で納品されるので、看護助手さんは個別に私物庫に仕分けをしていました。平日はほぼ毎日その業務が発生しており、非常に手間がかかっていました。この業務をなんとか削減したいと思い、統一した衣類やタオルが使えるCSセットの導入を決めました。

▼lifte導入による効果はございましたか?
岩:患者さまがとても清潔に見えるようになりました。食べこぼしや排泄の汚れは毎日発生するものですが、都度着替えができるのでありがたいです。
荒:患者さまに衣類を最初に着せたときは、とても喜んでくれました。病衣を検討した際も点滴の時に袖が通しやすい方がいい、裾はゆったりとしていてほしいといった要望をメーカーのクラシコさんにお伝えさせていただきました。
※魚津緑ヶ丘病院様には、トレーナー開発時に一部監修をいただきました。
岩:患者さまも嫌がったりすることはありませんし、袖口も首回りもゆったりして着やすい構造になっています。衣替えの手間も無くなりました。

私物管理から解放 ご家族の手間も軽減

▼導入後、ご利用いただいての率直なご感想をお聞かせください。
中:病衣が目的でCSセットの導入に踏み切ったのですが、日用品は非常にありがたいです。以前は「この物品は家から持ってきます」というご家族もおられ、個別管理の手間がありましたが、今ではご家族の方からも「日用品を持ってくる手間が無くなって助かる」とのお声もいただけています。
また患者さまとしても、ご家族を待たずにすぐに日用品が使えるので大きなメリットになっていると思います。
荒:おむつはそれぞれのサイズや量が異なりますが、事前に統計データをエランさんにお渡して、それを基に2つのパターンに落とし込んでいただき、非常に助かりました。CSセット運用開始の際、ご家族によってはまとめて買ってしまったおむつの在庫がまだあるとのお声もありましたので、預かって無くなるまではご家族が購入したものを使用し、その後はおむつセットを使っていただくよう調整しました。
初めはどうしても同意いただけなかった方もおられ、その場合は買ってきていただいたおむつを使う形で少し寛容に対応しましたが、今はそういったケースは無くなりました。トラブルやクレームもありませんし、ご家族が定期的に日用品を持ってくる手間は無くなったと思います。エランさんが掲げられている、「手ぶらで入院・手ぶらで退院」というのはうちでも定番のフレーズとして使用させていただいています。
岩:業務面でも、日用品の収納スペースがかなりすっきりとし、仕事がしやすくなりました。個人別の私物庫がなくなり、共用の倉庫から物品を持ってこれるので助かっています。

▼今後弊社のサービスに期待することはございますか。
荒:今はコロナ禍で休止していますが、以前は少しバスに乗って遠出をしたりもしていました。そういった外出が今後再開した場合を考えると、上に羽織るようなものがあると嬉しいです。今回エランさんが作ってきてくださった甚平はとても優しい色合いで気に入っています。

▼どういった施設にlifteを勧めたいですか。
中:精神科の病院では衣類が無い病院もあるかもしれないので、スタッフの利便性や管理という面を考えても導入いただけると良いのかなと思います。
荒:先日CSセット検討中の病院の方が見学に来られて、そちらの職員さんも私物管理に困っておられたので、「病衣も潤沢に用意してもらえますし、日用品の管理の手間も軽減できますよ」とのお話をさせていただきました。

CSセット導入が職員の意識改革の起点に

▼貴院にとって「CSセット」とは?
荒:今からは後戻りできませんね。電カルを導入する際も不安の声が上がりましたが、今ではみんな紙には戻りたくないと言っています。同じようにCSセットも導入前には後戻りしたくないと思います。このまま続けさせていただきたいですし、より使いやすいものになると嬉しいです。
岩:あって当たり前になっています。導入から1年ほど経ち、職員もみんな慣れたように思います。
荒:去年「CSセットを潤滑に運用する」といった看護部の目標を立てました。面接をしていて、「上手く使えるようになれた」「上手に勧められるようになった」と話すスタッフは多いです。また、看護助手からも「CSセットになってスタッフの意識が変わった」「日用品の請求業務とともに無駄な在庫もなくなった」との声が上がっています。まさにこれが当初目
的としていたCSセットの運用メリットなので、皆が同じように感じてくれていて、とてもありがたいと感じています。
中:CSセットの導入には一定数反対意見もありました。でも新しいことを始めるときはだいたい不安だという意見は出るものです。ただ、おそらく今皆に聞くとCSセットにして良かったと回答すると思います。他の病院を経験してきて、病衣があったらいいのにとずっと思っていましたので、今回の導入は本当に成功だったと思います。
荒:うちの病院はどちらかというと変化が苦手です。CSセットを導入するには2年ほどかかりました。今回は、スタッフが皆同じ思いになってくれるよう師長・副師長が仲間となって一緒に説得してくれたのが大きかったです。これからの病院は変えていかなければならない事もありますし、そのとっかかりがエランさんのCSセットだったと思います。

オリジナル患者衣 lifte…エランとクラシコ株式会社が共同で開発したオリジナル患者衣。入院生活を支えるため、患者さまの視点からデザインし、“着心地・デザイン性・機能性” を追求しました。
⇒ lifte 特設サイトはこちら

【医療法人社団 弘仁会 魚津緑ヶ丘病院】
富山県魚津市大光寺287番地
診療科目:精神科・心療内科・老年精神科・老年心療内科・内科
病床数:140床(精神療養病棟Ⅰ 60床、老人性認知症疾患治療病棟Ⅰ 40床、精神科一般病棟 40床)

魚津緑ヶ丘病院の導入事例は動画でもご覧いただけます