日常着レンタル(スマイルウェア)
【西町セントラル・ヴィレー】ご家族の負担と私物管理を大幅軽減
富山県富山市にある介護老人保健施設 西町セントラルヴィレーにて、
日常着のレンタルサービスである「スマイルウェア」について、介護主任 佐々木 悦子様にお話を伺いました。
▼スマイルウェア導入前はどのように衣類を準備されていましたか?
以前は入所者さまのご家族に衣類をご準備いただいており、上下の衣類と下着、靴下とそれぞれ 8 組ずつほどご用意をお願いしていました。
入所前に衣類の必要枚数のリストはお渡ししていましたが、見本があるわけでもありません。ご家族さまには口頭で説明をしていましたが、どのような服を準備すべきか戸惑われることも少なくありませんでした。
ご家族さまにご用意いただいたものを着せてみて、ご本人のお身体の状態や介助のしやすさを考えると最適ではないと感じることもありましたが、「着せにくいです」とは言いづらく、難しさを感じていました。
▼入所時の持ち物確認にはどのくらいの時間を要しておられましたか?
入所当日の持ち物確認は職員の習熟度によって判断基準にバラつきがあり、記名の有無や生地の傷み、サイズ等のチェックに 30 分以上時間を要することもありました。現場を長時間離れるわけにはいかないため、その場で一旦お預かりして、実際に着脱する際に確認するという運用を行っていましたが、収納まで含めると結果的におひとりあたり 30~40 分の業務負担となっていました。
▼導入の決め手は何だったのでしょうか?
近隣で導入されている施設があり、以前から興味はありましたが、決定打となったのは、私物管理の煩雑さでした。
当施設では業者洗濯とご家族さまが衣類を持ち帰って自宅で洗濯していただく 2 パターンで運用していました。自宅洗濯の方には、洗濯物を入れるバケツもご用意いただいていたのですが、バケツに記名していても別の方の衣類が混入してしまい、苦情が寄せられることもありました。私たち職員も工夫を重ねていたのですが、ミスをゼロにするのは難しく、解決策を探していました。また、衣替えも課題のひとつでした。ご家族に連絡を入れても、遠方にお住まいの方や独居世帯だとすぐに対応ができません。
寒くなっても薄手の服しかなかったり、逆に暑い時期に厚手の服しか持っていなかったりと、季節にそぐわない衣類を入所者さまに着せざるを得ないケースも散見されました。
スマイルウェアの導入を検討するにあたり、職員からは「全員同じ服になってしまうのでは」「衣類にこだわりのある方の配慮をどうするか」といった懸念も一部で上がりましたが、現場の負担軽減と季節ごとの衣類管理の適正化というメリットを重視し、導入を決めました。
▼スマイルウェア導入後、現場はどのように変わりましたか?
以前はお風呂場で脱いだ衣類をお部屋まで運び、洗濯用のバケツへ入れるまで 2~3 名の職員が関わっていましたが、今は脱いだものを個別管理することなく一箇所にまとめるだけで業務が完了します。
衣類を準備する際も、以前はご利用者さまのお部屋を回ってタンスから衣類を取り出し、お風呂場へ運ぶ手間がありましたが、現在は一箇所に集約された在庫の中から適切なサイズを選ぶだけで済みます。現場の職員からは、誤配の心配から解放されてありがたいという声を聞いています。
また、CS セットには日用品も含まれているため、在庫管理にかかる手間も削減できました。以前は在庫が少なくなってきたら事務へ報告し、事務が発注して届いたものを受け取る運用でした。
特定の職員が発注管理を担っていたため、シフトの都合で欲しいタイミングで発注をかけられない弊害もあり、在庫不足で慌てる場面もありました。
今はエランさんが在庫管理をしてくださるので、こうした業務の属人化が解消されたことも導入して良かった点だと感じています。

▼ご利用者さまやご家族さまの反応はいかがでしょうか?
一部のご利用者さまは、ご自身の服が手元にない不安から、導入当初は「どれも気に入らない」と仰ることもありましたが、慣れてくるにつれ「これが良い」「あれが良い」とご自身で選ばれるようになりました。
ご自身で選ぶことが難しい方の場合は、職員がその方に最適な衣類を選定するようにしています。ご家族さまには、衣替えや衣類追加の連絡がなくなったことを非常に喜んでいただいています。
一方で、富山は冬の寒さが厳しいため、ご家族さまからもっと着込ませてあげたいというお声を頂くこともあります。セットの運用上、お渡しできる枚数には上限があり、以前のように好きなだけ着込むことが難しいため、寒そうに映ってしまうのかもしれません。
実際にはそれほど着込まなくても大丈夫なのですが、入所者さまにとっては沢山着込んでいることが安心感に繋がっている面もあるのだと感じます。そうした思いから、追加で上着などをご準備されるご家族さまもおられます。
ただ、私たちとしては感染症対策も導入の大きな目的ですので、どうしてもという場合を除き、基本的にはお洋服の持ち込みはご遠慮いただいています。例外として、汚れにくい羽織ものについては、シーズン中はよほどの汚れがない限り洗濯に出さずに着用いただくことを条件とさせていただくなど、衛生管理とのバランスを考えた運用を行っています。
▼スマイルウェア(CS セット)の導入を迷っている他の施設さまに対してメッセージをいただけますと幸いです。
現場には細かな業務が山ほどある中で、衣類に関することは非常に多くの時間を取られます。個人の衣類を個別に管理し続けるのは本当に骨が折れる仕事ですので、一括で利用できるこうしたサービスは業務負担の軽減に大きく役立ちます。
安定して運用していくためには、営業担当の方と密に相談するのが一番です。現場で介助をしていると「ここをこうしてほしい」という要望が浮かんできても、別の業務に追われて忘れてしまいがちです。
導入当初に営業担当の方と密に情報共有を行い、細かな要望をお伝えすることで、施設に合った最適な運用体制を早い段階から構築できるのではないかと思います。
【医療法人社団 丘生会 介護老人保健施設 西町セントラル・ヴィレー】
〒930-0058 富山県富山市古鍛治町5-13
入所定員:70名